座長ご挨拶

コロナ禍を、強くしなやかに

今年は新型コロナウイルス感染拡大で息苦しい日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。病院勤務者は疲労困憊し、自営業者は八方塞がりの方も多いと報じられていますが、私もセミナー受講生が激減し流会が続き、東奔西走することも激減しました。そのため、自宅でじっくりと整体施術をしたり、母子に向き合って楽しくケアしたりと、Go Toトラベルならぬ “Go To 施術”の機会が増えました。

本日の講師 池田匠美先生も、教室参加者が減ったことにより収入も激減。お部屋を半分に減らし、なんとかサロン・助産院を維持しているそうです。私が尋ねればそのように答えますが、普段はそんなことは、おくびにも出しません。まさに「肝っ玉母さん、お産婆さん」の鑑のような人です。

そんな池田先生には大都会の厳しい育児環境の中で母子と向き合いながら、長年にわたって続けているベビーサイン・骨盤ケア・まるまる育児の様子についてお話ししていただきます。

高島隆太郎先生と私はSNSで知り合った空手仲間です。驚いたのは第2子の名がトコちゃん! 名付けた理由はトコちゃんベルトの大ファンだからだそうです。昨年の秋から月1回ほど空手を楽しんでいるうちに、コロナ禍に突入。息苦しい日々が続いた4月下旬、歯並びと第2頸椎の歯突起に関する丸茂義二先生の論文を教えていただきました。

それを読んで私は長年の謎が一気に解け「ついに出た!」とガッツポーズ! なぜなら、画像診断技術が普及・進歩している現代ですから、「きっと近いうちに頸椎の異変に関する発表があるに違いない」と思っていたからです。

一方、高島先生は「コロナ以上のショック」と。自分達が長年行ってきた歯列矯正治療や指導は、対症療法に過ぎなかったと分かり、落ち込んでしまったそうです。でも、私と高島先生との意見は一致しました。つまり「健康な骨格や口腔機能を育てるには、胎児期から良い姿勢で、第2頸椎を変形させることなく育てることが大切。そのためには、妊娠中の骨盤ケアや生後すぐからの“まるまる育児”が効果的なのではないだろうか?」ということです。

学会も講演会もオンライン開催が激増し、お陰で育児中の方や、交通の便の悪い地域にお住いの方も、聴講できる機会が増えました。便利になった面もあれば、生活のしかたや価値観の見直しも進みました。

コロナ禍による様々な苦難はまだまだ続くでしょうが、感染拡大がいつまでも続くなんてことはありません。苦しかったこの年を生き抜いた力で、腹を据えて、これからも強くしなやかに生き抜きましょう。