私が実感した骨盤ケア・まるまる育児の効果―まさかの全足位自然分娩、外反位足もきれいに ①

Ⅰ.骨盤ケアとの出会い

17歳の時に脊柱側彎症と診断された私は、「経過観察」との指示のもと、何の治療も受けず体操もすることなく成人した。2011年、初めて妊娠した26歳の私は、「助産学生・院生時代に勉強もしたし、勤務時代に得た知識があるのだから大丈夫」と思いこんでいた。ところが、第1子の産前産後に腰痛に悩まされた。“トコちゃんベルト”を耳にしたことはあったが、購入もせずケアもせずに第2子を妊娠し、再度、腰痛に悩まされた。そこで、トコちゃんベルトⅡをネットで購入し、説明書を見ながら「これで正しいのだろうか?」と試行錯誤しながら着用してみたが腰痛は改善しなかった。今思えば、体操も一切せず、着用位置も高く、“ギュッ”と強く締め付けていたので、改善するはずはない。

2014年5月、当時勤務していたクリニックで、“トコちゃんベルトⅡ”を取り扱うことになった。自分自身の体験もあり、「疑問を抱えたまま妊婦・産婦・褥婦に勧められない」と、名古屋で開かれたメンテ“力”upセミナーを受講。骨盤ケアの真髄に触れ、“まるまる育児”に出会った。その時の私は産後2ヶ月、ひどく頭がゆがんでしまった第2子を連れての受講であった。

その後、2016年にトコちゃんベルトアドバイザー資格を取得し、クリニックでは個別の骨盤ケアやトコベル着用指導を担当した。第3子出産を機に、クリニックを退職。開業助産師として「母子ケアに携わるには、もっと知識と技術を身に着けなければ」と、2018年3月からトコ・カイロプラクティック学院の総合ベーシックセミナーを受講し8月に修了した。同時期に助産所を開業したとたん、症状改善が難しい妊婦や乳幼児に次々に出会うようになった。そのため、さらに上の知識と技術を得るために、今も学び続けている。

Ⅱ.自分自身の妊娠・出産・育児を振り返って

1.第1子の子育て

今振り返ると、向き癖や反り返りがひどく、よく泣き、抱きにくく、授乳も上手くいかず、1日中抱っこで過ごしていた私は、手首の痛み、授乳時の腰痛や首周りのだるさ、片頭痛もひどく、夫に「泣きすぎ。うるさい」、「疳の虫がついている」と言われ悩んだ。

でも、「それが普通なんだ。」、「育児はしんどいもの、自分の辛さなんて当たり前、自分を犠牲にしても子育てをするのが母親」と自分に言い聞かせながら、「助産師なのにこんなに育児で悩むなんて…」と悲しい日々を過ごしていた。あの時、“まるまる育児”を知っていたら…と悔やまれる。

長女は、年長から“おひなまき”に包まれるようになり、頭の右絶壁が徐々にきれいになってきている。小学校に入学当初は、小柄な長女にはランドセルが重く、肩の痛みや体の痛みを訴えた。喘息があり、季節の変わり目には小発作を繰り返し、吸入器が手放せない日が続くこともある。これらの不調があると長女は、「また包まれるのやりたい。」と“おひなまき”に包まれるようになった。長女は喘息の際に、“おひなまき”に包まれてコロコロしていると、息がしやすいと話す(写真1)。

写真1
写真1 “おひなまき”に包まれる長女

気管支の平滑筋は自律神経によってコントロールされているため、自律神経を鍛えて発作を起こしにくくするなどの予防方法がある。自律神経は、皮膚に多く分布しており、皮膚の刺激によって鍛えることができる。“おひなまき”に包まれてリラックスすることで、交感神経の緊張が緩和され、さらにゴソゴソ動くことで皮膚に刺激が伝わり、自律神経機能・呼吸機能が改善されたと思える。