数々の不定愁訴を乗り越え地域のママへの“伝え人” に変わった私― 助産師のひと言が私と子どもの人生を変えた ⑨

Ⅶ.私自身の心の変化

骨盤ケアを続けて、一番の変化は心だと感じている。摂食障害の治療時によく「完璧主義を直しましょう」と言われたが、私にはピンと来なかった。完璧にしよう、人並み以上の結果を出そうとなどとは思ってはいなかった。が、10を目指しても結果は6割。

例えば時間。私は遅刻の常習者。遅れようと思って遅れているのではないが、このように準備をして…と、頭の中の段取りは完璧。なのに、なぜかいつも遅れてしまう。試験などで極度に集中するとき以外、少しでも気を抜いたときは、あり得ないミスや、忘れ物をする。

昔から自分を信用できず、自己評価も自己肯定感も低く、自分を好きになれなかった。1人目の育児中はマルチタスクができず、苛立ちを覚えた。息子が泣いても手を止められず、不甲斐なさと罪悪感で心がすさんだ。

人に良く思われたいという感覚も強かった。無意識に言葉を発すると、支離滅裂になってしまったり、心ないひと言を発してしまったりするため、いつも頭の中は忙しく、先を読んで、考えてから言葉を選ぶ。深い人付き合いは苦手で疲れる。人見知りもする。瞬発力で感じ良く振る舞うことはできてもそれ以上は無理。相手の話を理解するのに追いつかなくなると、聞いているようで聞いていない状態となるため、脈絡ない返答をしてギョッとされることもあった。

そんな私にだんだん気付いてきた友人は、「意外と天然なんだね」と評する。自分ではしっくりこない。心からの友達がいないように感じ、孤独を感じていた。

第1子育児中は育休中にもかかわらず、日曜になると次の1週間を想像し、落ち込んでいた。そんな私が変わったのは骨盤ケアを本格的に始めてからだ。今では3人の育児をしながら、家事や仕事をこなしている。朝の9:30 ~ 18:00 月曜~金曜、接客業がほぼ100%。30歳過ぎてようやく、「自然体」で人と関わる楽しさに気付いた。

「適度」「適当」で8割を目指して8割の完成度が狙えるようになった。人の目も気にならなくなり、どんなに少数派であっても、自分の心のままに周囲の目を気にせず行動できるようになった。もちろん、夫の協力あってこそだが、帰宅の遅い「ワンオペ」の我が家でも疲労感は少ない。

今、以前のような私はもういない。しかし、逆戻りをするときがある。日々の体操や“おとなまき”、定期的な整体に通えないときだ。すぐに相手を思う余裕はなくなりミスも増える。私の心の良い変化は自分のケアに時間を使えないときに顕在化してくる。やはり体あっての心ではないだろうか。「体の軸なくして心の軸なし」と感じている。

心の変化は私だけではない。サロンに来られるお客様の変化もまた顕著で驚かされる。

 

<ケース1>

産後鬱のため子どもを保育園に預けて4年療養していた40代女性。ツライときには洗濯物を干すことすらできなかったが、アロマリフレクソロジー・整体・体操に半年間通い、家ではトコちゃんベルトを着けて生活。姿勢が改善するとともに、気力が湧き上がるようになり、現在社会復帰をめざし職探し中である。

<ケース2>

腰の違和感と立ち眩みを抱えた60代女性。娘の勧めでトコちゃんベルトに興味を持ち来室。自宅での着用とともに体操も取り入れ、整体に3回通った後、表情が活き活きとした。すると、当初は何度も仕方を伝えても覚えられなかったのが、2つ3つとバリエーションを増やしても、すぐに覚えられるようになった。娘曰く「頑固さが減り、親子間での衝突が減った」と。